少し前に発売になっていたので既に読まれた方もいらっしゃるかと思いますがお薦めなのが元ドラゴンズスカウト部長の中田宗男さんが書かれた「星野と落合のドラフト戦略」
中田さんがスカウト時代のドラフトが各年毎に書かれていて非常に興味深く、面白い内容です。
星野さんと落合さんの共通点は共に全権監督だった監督らしく、ドラフトにももほぼ二人の考えで進んでいたこと。対照的に高木さん、森さん、与田さんは口を挟むことはなく、スカウトの推した選手を指名。
星野さんと落合さんの違いは星野さんは「将来性のある選手はドラフトで、即戦力の選手はトレードで獲得する」という方針で、落合さんは春季キャンプがハードなので、ある程度体が出来上がっいる大学生、社会人が中心となっていたそうです。
別な言い方をすれば「5年後10年後を見据えた」のが星野さん、「目先の勝利に拘った」のが落合さん。ドラフトで指名した選手を見れば何となくわかりますよね。
裏話も結構書かれていて昔謎だったのが、改めて読むと解読されるものも書かれていています。
例えば30年位前に東北福祉大の選手の指名がやたらと多かったのは当時東北福祉大と繋がりのあった当時の編成部長の岡田さんの影響。
今年横浜高、亜細亜大の選手の指名が多かったのは小山スカウトの影響かな?
ちなみに落合さんは日本通運とJR東日本の選手を好む傾向にあったそうです。これも落合さんの時のドラフトを見ればわかりますね。
書き始めたらキリがありませんが、中田さんが退団したからこそ書ける話が書かれていますので、秋の夜長にお薦めの一冊ですので、興味のある方は是非。
私も読みました。中村剛也を見送った話、今中指名のときの話、野本指名のときの話、朝倉1位の年に3人しか指名しなかった理由などが興味深かったです。
ロデムさん情報ありがとうございます。
中田氏の自己弁護が過ぎるという評判もあって少し躊躇していましたがその点はいかがでしたでしょうか?
ところで本の主旨とは異なりますが、個人的に興味深いのは星野さん、落合さんというドラゴンズで結果を残した名将が二人とも全権監督だったことですね。
要するに強いリーダーシップを発揮する監督の時は強くなり、協調型の監督の時は弱くなるのが伝統のようですね。
でもそれでは球団主導ではチーム強化ができないことになってしまいます。
そこはぜひ改善して欲しいものです。
さんさん、こんばんは。
確かに中田さんが獲得しようと思った選手は他所で活躍したと書かれてぃすが、獲得しようと思ったけど他所が獲得して活躍しなかった選手もおそらく同数はいるでしょうからね(笑)
チームを強くするには以前にさんさんも仰っていたように長期的なビジョンを持たないとダメですね。
先日のドラフト会議で私が気になったのは指名した選手よりも編成のトップである仁村さんの姿が無かったことです。以前体調を崩されたことがありましたが、どこか悪いんでしょうかね?
全権監督が通用するのは球団に使える金がないとダメなんじゃないですかね。
星野さんの時はそれなりにあったからこそ上原や山口の一本釣りや、大豊の囲い込みとかできたわけで。正直違法スレスレでしょうけど、それが企業努力の名の元に許された時代でもありました。落合さんの時もマネーゲームでウッズを競り落とせたりしたわけで。
翻って現在は親会社は所謂斜陽産業といわれ、なかなか他球団に比べたら注ぎ込めるお金も多くありません。こういう時こそさんさんの言う通り明確なコンセプトで、長期的な視点が欲しいんですけどね。球団主導でチームを建て直すいいチャンスだと思うんですが。
僕も持っていますが、昨日からスポーツナビの方で、内容を一部抜粋して公開されてますね。
https://sports.yahoo.co.jp/contents/14182
そして、元ドラゴンズスカウトの本といえば、法元英明さんの「中日ドラゴンズ 伝説のスカウトかく語りき ドラマは球場の外にある」も、お薦めですよ。
>先日のドラフト会議で私が気になったのは指名した選手よりも編成のトップである仁村さんの姿が無かったことです。
ロデムさん、のもとけさんからの情報によれば、仁村編成統括はアマではなくプロ担当のスカウトみたいなので、ドラフト会議に出席しなかったのではないでしょうか。
https://dnomotoke.com/archives/20231130000521/
岡山っ子さん、ありがとうございます。
仁村さんの肩書きが"編成統括"なので、仁村さんがプロ、アマ両方を含めた最高責任者かと思っていましたが、仁村さんは"プロ"の方の最高責任者なんですかね?
と言うことは"アマ"の方の最高責任者は松永さんになるのかな?
ドラフト会議では松永さんが出席されていましたからね。
何はともあれ仁村さんが病気でなく、お元気そうで何よりです。
昨オフから頻繁にトレードがありましたが、仁村さんが中心になって進んでいたのでしょうかね?
今回の中島選手らの獲得や中田選手を獲得に向けての動きも仁村さんを中心にして進んでいるのかな?
中田さんの本はまだ読んでいませんが、面白そうなので購入したいです。
全権監督は星野さん・落合さん・森さんのように指導やスカウティングなど個性が活かされるように良い所もあると思いますが、監督が代わる度に又ゼロからのチーム作りで強みを引継ぐのが難しかったり計画的な育成が難しいなど良くない所もありますね。
今後は指導者の個性を活かしつつだれが監督になっても変わらない編成やドラフトや育成の過程における球団側のルール(地元優先ではなく)を決めていくことがドラゴンズに必要なのかなと思います。
山本選手がMLBと契約すると50億近いお金がバッファローズに入ってくるのではというニュースもあります。
仮にドラゴンズの選手がMLBに行ったとしてもポスティングで移籍するまでレベルの高い選手を見られるのは嬉しいですし、球団はどんどん稼いで補強資金やお客さんが楽しめるための設備投資、出来ればチケット代などに還元出来るようにドラフト・育成を頑張って欲しいです。
KJさん、こんばんは。
あまりネタバレすると読む興味が半減してしまいますので控えておきますが(笑)中田さんがスカウトになられてからの毎年のドラフトが事細かに書かれていますので大変興味深く読めますよ。
例えば「なんでこの選手を指名したんだろ?」「なんでこの選手を指名しなかったんだろ?」と長いドラフトの歴史の中で思われたこともあったかと思いますが、この本一冊で解決してくれるかと思います。
星野さん、落合さんの“共通点”“相違点”もよくわかりましたからね。
もし、ご購入されて読まれましたら感想お願いしますね(笑)
購入しました。
中田スカウトは良いスカウトと思っていました。
とても関心があり、あの選手はどう思っていたのかという事も知りたかったもので・・・。
中田スカウトは、星野さんの時は良いドラフトができていたと思いますね。
星野さんも中田さんもチームの柱になる選手を求めていたという共通点でしょうか?
読んでいて(まだ、途中ですが)、人間社会はその時その時で、陽に陰になるのだなと。
話は変わりますが、ドラフトはAクラスのチームがいいドラフトをするなと思います。ウェーバーなのにね。
個人的には、この10年欲しい選手がベイスターズに取られているのでね・・・。
ここ数年のベイスターズとの対戦観ていても複雑ですね・・・。
ドラファン20年さん、ご無沙汰してます。ドラファン20年さんもご購入されましたか。
なかなか興味深い一冊ですよね。
ところで来年のドラフト候補生の知徳高の小舟翼投手はどうですか?神奈川県出身だそうですが、伊豆の学校の選手なので親近感がありますよね。
スケールの大きな投手で今後の成長次第では上位指名もありそうですね。
読みやすく一気に読めるのでkindle版もお薦めです。ただタイトルにある“ドラフト戦略”の解説本のような期待をしてよむといささか物足りなく感じます。
これは中田スカウトの“自伝的懺悔本”でした。
サラリーマンなら心当たりのある、さもありなんという組織における「大人の事情」、コミュニケーション齟齬による行き違いなどの後悔が事実とともにつづられていて、前半を潤沢なドラフト予算を背景とした黄金(星野)時代、後半を予算のカットに追われた世知辛い(落合)時代として締めくくられます。
ドラフト、プロ野球、ドラゴンズファンにお薦めかといったら(夢をぶち壊すという意味で)全ファンにはお薦めできず読む人を選ぶでしょう。
中田スカウト歴と同じファン歴40年以上の自分にとって読後感は悪くなかったですよ。ただ球春到来が待ち遠しくなりました、はやく天然芝の野球場で野球が見たい。
ロデムさん
ご無沙汰しております。
この2年のドラゴンズの迷走ぶりでこの掲示板からも遠ざかっていました・・・。
小舟投手はよく聞きますね。でも、この冬を超えてからが本当の評価でしょうね。
ドラゴンズは静岡の選手とはあまり相性が良くないのか、期待は大きくても大成しないですね・・・、それが残念。
実は私の出身大学もこの夏に電撃的な監督辞任があり、とうとう外部招聘になりました。理由はどうあれ、時の流れを感じます。
今年のセレクションもかつてに比べて小粒な感が・・・。
さて、話を戻して、中田さんは本を読んでいくと自分と好きな選手、指名したい選手が被っていたので面白かったですね。
パッとしないなと思った年は中田さんの意見があまり反映されていなくやはりと思ったりもしました。
かつてのカープの名スカウト木庭さんの著書も面白かったですね。
中田さんの本年末に購入して少しずつ読んでいます。
ドラフトまでのコメントなどでどのような動きがあったのかなんとなくは想像出来ましたが、詳細に書かれていてめちゃくちゃ面白かったです。
球団・GM・編成部長・スカウト部長・スカウト・監督それぞれ思惑や企業・学校との繋がりがあって繋がりを疎かにすると選手を視察する機会を失う事もあるようなので本を読んでドラフトは一筋縄ではいかないなと思いました。
ドラゴンズは監督がドラフトも含めた編成権を持った時代と監督がドラフトにあまり関わらない時は地元のスター候補と地元にゆかりのある選手を優先していてチーム全体の編成を重視したドラフトが行われた時期は少なかったと思います。
現状、近藤選手や西川選手のような高い技術を持って経験も積んで体も動くFAの目玉を獲得するのも難しいですし、今後も投手のレベルが上がって特に外国人野手の活躍も見込めない中、今一度ドラフトでのスカウティングと育成を計画的にするにはどのような体制にしたら良いのか考えて欲しいです。
先日、読み終わりました。
僕が、1994年に野球に興味を持つ以前のドラフトでは、3位まで抽選があった事に驚き、みゅーらーさんも書かれてますが朝倉ら3人しか指名しなかった理由、山本(ドジャース)を指名寸前だった事など、年ごとのドラフトの裏話を知る事ができて、とても面白かったです。